最近考えることが多くなりました。
なぜだろうか?
YouTubeでたくさんの人の動画を見ることが多くなり、
人の意見や考え方を聞くことが多くなったからだろうと思う。
今、考えていることはこの事業の意義だ。
もちろん生きていくためにお金を稼ぐためですが、
それはこの事業でなくてもできることです。
私はECサイトに出品して物を販売しています。
私の事業の意義はAmazonや楽天存在する意義にも通じることです。
人がものを購入する時に考えることは、
欲しいものは何なのかを考え、
似たようなものがあれば価格を含めて比較し、
購入するという流れです。
通販がない時代は自分の行動範囲の中で売っている物しか
買うことができませんでした。
新聞に織り込まれているチラシや情報誌・テレビのCMで
流れてくる物を見て購入していました。
たまに旅行に行った時にいつもは手に入らない珍しいものを買っていました。
しかし技術が進化し情報はテレビや雑誌よりも圧倒的に
インターネット上から得る機会が増えています。
どこにいても欲しい物のキーワード情報を入力するだけで、
自分が欲しい商品の情報を得られるようになり、
ボタンひとつで購入・決済・配送までしてくれます。
Amazonや楽天はその仕組みを構築してくれました。
欲しい物を探す時間と労力を減らしてくれました。
これは購入者側のメリットです。
しかし私は購入者ではなく販売者という立場です。
通信販売がなかった時代は中小のメーカーは自社の製品を売るために
莫大なコストを払って宣伝し、営業マンを雇って営業をしていました。
その頃は資金力のある大企業の製品ばかりが身の回りにあり、
地方の企業の良い製品を手に入れるのは難しい時代でした。
たとえどんなに良いものでも日本全国の人に手に取ってもらうには
地方の会社には大きな障害でした。
しかしAmazonや楽天は地方の名もなき小さな会社の製品でも
買ってもらえるようになりました。
日本の地方の田舎の町工場の商品でも良い物であれば、
どこに住んでいる人にも買ってもらえるようになりました。
では、その仕組みの中で私のような販売者は
どんな役割を担っているのだろうか。
ここからが本当に考えたかったことです。
Amazonや楽天は「場」を作ってくれました。
全国の人が集まる巨大な市場です。
しかし、場があるだけでは商品は売れません。
市場には何百万、何千万という商品が並んでいて、
その中から自分の商品を見つけてもらうのは簡単なことではありません。
昔の商店街を思い浮かべてみると分かりやすいかもしれません。
商店街という場所があっても、
そこにお店を出す人がいなければ誰も買い物に来ません
そして、お店の主人が「これは良いものですよ」と
お客さんに説明してくれるから、人は安心して買うことができました。
ネット通販の世界でも同じだと思います。
商品を出品し、写真を撮り、説明文を書き、
お客さんが検索しそうな言葉を考え、
質問に答え、注文が入れば丁寧に梱包して発送する。
画面の向こうにいる顔の見えないお客さんに、
「この商品はあなたが探していたものですよ」と伝える。
それが販売者の仕事です。
つまり私の事業の意義は、
「良い物」と「それを必要としている人」をつなぐことにあるのではないか。
そう考えるようになりました。
作り手の多くは、物を作ることには長けていても、
売ることが得意とは限りません。
地方の小さな町工場や家族経営のメーカーでは、
ネットショップの運営に人も時間も割けないことがよくあります。
良い物を作っているのに、知られないまま埋もれてしまう。
これはとてももったいないことです。
一方で、買う側も困っています。
検索すれば商品は山ほど出てきますが、
どれが本当に良いのか、自分に合うのか、判断するのは難しい。
情報が少なかった時代とは逆に、
今は情報が多すぎて選べないという悩みがあります。
販売者はその間に立つ存在です。
作り手の想いやこだわりを、買い手に伝わる言葉に置き換える。
買い手の声や要望を、作り手に届ける。
レビューに書かれた「ここが良かった」「ここが少し不便だった」という声は、
次の商品づくりや売り方を考える大切なヒントになります。
大きな企業が莫大な広告費をかけてやっていたことを、
小さな事業者がインターネットの力を借りて、
一つひとつ地道に積み重ねている。
そう考えると、自分の仕事も
日本の流通の小さな一部を担っているのだと思えてきます。
もちろん、きれいごとばかりではありません。
ネット通販の世界は競争が激しく、
同じような商品が並べば価格の比較が簡単にできてしまいます。
少しでも安いところに注文が集まり、
値下げ競争に巻き込まれることもあります。
手数料や広告費もかかり、利益を残すのは簡単ではありません。
価格だけで勝負しようとすれば、
資金力のある大きな販売者にはかないません。
それでは、昔の「大企業の製品ばかりが身の回りにある時代」を
形を変えて繰り返しているだけになってしまいます。
だからこそ、小さな販売者だからできることを
大切にしたいと思うのです。
商品の良さをきちんと理解して、嘘のない説明をすること。
お客さんからの問い合わせに、誠実に対応すること。
届いた商品を開けたときに、気持ちよく使い始めてもらえるようにすること。
一つひとつは小さなことですが、その積み重ねが
「このお店から買って良かった」という信頼になります。
安さだけではなく、安心して買える。
それもまた、お客さんにとっての価値だと思います。
最初に書いたように、お金を稼ぐだけなら
この事業でなくてもできます。
それでもこの仕事を続ける理由を考えてみると、
結局は「誰かの役に立っている実感」なのかもしれません。
注文が入るたびに、全国のどこかで
その商品を必要としている人がいるのだと感じます。
北海道の人かもしれないし、沖縄の人かもしれない。
その人は私の店がなければ、
この商品に出会わなかったかもしれません。
そして、その商品を作った人にとっても、
一つ売れるということは、
自分の仕事が誰かに届いたという証になります。
私はその橋渡しをしている。
大げさに言えば、地方の良い物づくりを支え、
どこに住んでいても欲しい物が手に入る社会を
小さな力で支えている。
そう考えると、日々の出品作業や発送作業に
少し違った意味が見えてきます。
YouTubeでいろいろな人の考え方に触れるうちに、
「自分は何のためにこの仕事をしているのか」を
改めて考えるきっかけをもらいました。
答えはまだ完璧ではありません。
これからも考え続けていくのだと思います。
ただ、今の時点で言えるのは、
私の事業は単に物を右から左へ流しているのではなく、
「良い物」と「人」との出会いをつくる仕事だということです。
時代が変わり、技術が変わっても、
良い物を必要な人に届けるという役割はなくならないはずです。
その役割を、これからも誠実に果たしていきたい。
そんなことを考えた一日でした。
それではまた、レディゴー!!

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